- 【商品概要】
※こちらは限定特価品になります。
箱に軽い傷みが見られます。
1967年 VOXブランドから登場、クライド・マッコイ (Clyde McCoy) 氏のトランペットのミュート奏法を再現するために開発されながら、瞬く間にギターの表現力アップに有効であることが判明したWah-Wahペダル。
それがジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンといったアーティストが象徴的なパフォーマンスや楽曲を生み出すために使用したペダルです。
その後、70年代、80年代から現在までワウを1台も持っていないギタリストはめずらしいほどでしょう。
現存する当時の実機は現在ヴィンテージ・ユニットと呼ばれ、希少であるだけでなく、その時代ならではのトーンを持つ機材として、高い人気を誇っています。
今回VOXはオリジナルのワウを徹底研究、その秘密を解明することに焦点を当て、伝説的なトーンを求める人々に、マッコイ・ワウとV846の究極に理想的な個体と全く同じトーン特性を持つ「新品」を提供する目標を達成しました。
主な特長
■インダクター
「Halo」インダクターは、ヴィンテージ・ワウの心臓部であり「魂」でした。
ヴィンテージ・ユニットのインダクターの特性を正確に測定することで、私たちのワウに使用するHaloインダクターのレプリカを作り出しました。
VRM-1とV846 Vintageでは、トーン特性の違いを出すため、インダクターを若干変更しています。
VRM-1 LTD は象徴的な鼻にかかったトーンで、中域が強調され、ウォームな、歌うようなトーンが得られます。
リードギターの1音1音の表情を際立たせる奏法に最適です。
■ポット
ペダルからギヤを経て動く可変抵抗=ポテンショメーターこそが、ワウのスイープに命を吹き込むパーツであることは明白でしょう。
正しい寸法で設計された筐体 (後述) に組み込まれる事により、ヴィンテージのニュアンスを再現するのに重要なパーツになります。
ヴィンテージから取り外し、同じカーブになる様に調整して、粘りのある音色変化を作り出しました。
VRM-1とV846 Vintageでは異なる抵抗値、カーブにしています。
■トランジスタ
ヴィンテージにも使われているのと同様の型番と外観である、BC109という金属缶パッケージのトランジスタを使用しています。
■抵抗
ギターアンプにおいて「カーボンコンポジット」抵抗が珍重されることがありますが、60年代後半になると安価で品質の安定した「カーボンフィルム」抵抗が一般的になりました。
68年に始めて登場したWahにもカーボンフィルム抵抗が採用されていました。
今回の復刻でもカーボンフィルム抵抗、ただ大きめの1 / 2Wサイズを使い、チップ抵抗や1 / 4W抵抗とは違った柔らかなヴィンテージ・ワウの質感を再現しています。
■コンデンサ
Wah回路において、特に音色に影響を与えるコンデンサは2個所に使われる容量0.01uFの物です。
ヴィンテージ・ワウに搭載されるコンデンサは特殊形状のため現在において量産で使う事は不可能でした。
本製品にはメタライズドポリエステルコンデンサを採用し、10種類以上の候補からもっとも深みのある音色のコンデンサを選びました。
■ケース
ケースの設計はWahというエフェクト・ペダルの構造において、足を置く角度やペダルの可動範囲に影響を及ぼすため、重要な要素になります。
表情豊かにWahをコントロールするには、足の感覚をたよりに微妙な操作が必要になるため、たとえ電子部をすべてヴィンテージから乗せ換えたとしてもケースが違えば"別物"に感じてしまうでしょう。
そこで新規に金型を起こすべく、ヴィンテージを分解して下ケースとペダルの3Dスキャンを行いました。
ヴィンテージと同じ角度で動くペダルはポットと合わさってヴィンテージ・ワウのニュアンスを再現します。
素材に関しては当時と同じくアルミを採用しましたが、ヴィンテージと比べるとアルミ材に含まれるアルミ以外の材の比率の違いにより、試作は音色について高域が少しロールオフしていました。
そこで、GNDの取り方をオリジナルから変更しています。
また、ケースだけでなく底板もビンテージ愛好家の間では「Wahの底板の材質で音が変わる」という認識が行きわたっており、現に底板を変えると音が変わる事を確認しました。
つまりヴィンテージの再現には、底板を取り付けたときの音色を含めて再現する必要がありました。
本機は、音色変化の大きな鉄製の板を加工する事により、Vintage同様の60年代後半に聴かれたような感情豊かに歌うような音色を奏でます。
■線材
シールドケーブルで音色が変わるように、ハイインピーダンスな回路なワウでは線材による音色の影響は無視できません。
一般的には細い線材では、音色的にはレンジの狭い細目な音となり、太い線材を使うとレンジ広くて高域まで伸びた音色になる傾向があります。
一般的に線材は撚線が採用されており、上記の傾向はその撚線1本の太さと、本数によって決まっている事が分かりました。
むやみに太い線材を採用するとぎらついた音になっていき、ペダルがつま先側になった時に耳に痛いサウンドになっています。
通常使われる事が多い線材は
AWG24 芯数 11本で、素線サイズが、0.16mm
AWG26 芯数 7本で、素線サイズが、0.16mm
が通常ですが、今回採用した線材は
AWG24 芯数 7本で、素線サイズが、0.2mm
芯線の本数は7本を増やすことなく、1本あたりの線材を太くしたことにより、ぎらついた音になる事無く、カカト側でも芯のあるしっかりした音色となりました。
VOX Real McCoy とV846 Vintageは、ヴィンテージサウンドを1人でも多くの人に体感してもらおうというエンジニアの情熱により実現することができました。
一度手にとって試していただければ数多くのマスターピース作品から流れてくる名演のサウンドと同じフィーリングであることをきっと感じることができるでしょう。
SPEC
電源 : 9V乾電池 (6LF22 / 6LR619V、006P) (別売)
外形寸法 (W X D X H) : 102 x 253 x 80 mm
1.3 kg (not including battery)
定価¥49,500 税込
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